理事長からの挨拶

品川区フットサル連盟の福田です。このリーグが開幕され第10回となります。
 私がこのリーグに関わり開幕を迎える最初のシーズンが2011年東日本大震災の直後の4月であったことを思い出します。リーグを開幕する前に代表者会議の場で皆様を前にして耐え切れず泣きながら進行させていただいた私です。
あの涙が共にこのリーグを立ち上げようとしていた同志の幼馴染を亡くした悔しさから溢れた涙であったのか、皆様と出逢い仲間がいることの安堵から流れた涙であったのか、今ではわかりませんが感情が揺さぶられながら この集いが発足しました。
様々な哀しみや困難なことが今までにありましたが皆様に支えられて、コートで試合で見れるステキな笑顔に勇気づけられて今に至り感謝しています。
 今、日本がスポーツ界が皆様が向き合っているウイルスによる自粛の流れ 皆様と同じように 私も日々葛藤しております。でも、私は このリーグを開幕させるという想いでおります。精神論だけで決心しているだけではありません。ですが、『精神的な健康(心の豊かさ)』(※1)をフットサルを通じて掴みたい 目指すべきだと願っております。
私のできる限りで 皆様という仲間がいれば リーグ開幕に建設的な議論をし ウイルスに冷静に向き合い 挑戦できると確信しています。私には、スポーツやフットサルの良さ(技術的・経済的・組織的)などを知るに皆様よりも劣っていると思います。
 私が今まで続けてきて、一番大事にし自分を言い聞かせてきたことがあります。1つの会場で たった1つでも笑顔が見れたら成功だと 自分や皆様と創ってきたこのリーグを誇りとしてきました。
得点を決めた方の笑顔、パスが繋がった時の笑顔、初めてユニフォームを着てプレーされた時の笑顔、応援されていたチームの仲間や家族の旦那さんや奥さん子供の笑顔、彼女さんや彼氏さんの笑顔かもしれません、未来に思い出となる人との笑顔かもしれません、たまたま私たちの会場に老夫婦が散歩に来られて昔の記憶を思い出す懐かしい笑顔かもしれません・・・。試合後のミーティングと称して飲み会や食事会の際の笑顔に繋がるかもしれません。
誰か一人でも心を豊かにできる場であればいいと思ってきました。その先のもっと多くの笑顔は皆様が繋ぎ拡げていることと信じてきました。
 成功を掴む為に私は 手洗い、うがいをこまめにし、睡眠をよくとり そして、人を思いやる気遣う気持ちが大事であることを緊張感をもってウイルスに対峙するべきと考えています。
 この私の対策や要請には、現時点での強制力はありません。全ては3月28日に皆様が決めることです。リーグ中止の意見があっても良いと思います。もっと多くの皆様の意見を踏まえて項目が増えたり減ったりしても良いと思います。私と議論することになっても歓迎します。
 最終的に多数決となるかと思いますが、私は今般にまでに浸透している多数決主義には意があると考えている者です。多数決を踏まえて失敗したことがあれば、再度 失敗に至った者たちでの多数決で決定するのではなく 第二案として、少数であった方の意向を優先し選択するべきと思います。あえて反対する意見を示しても歓迎であると考えます。
なのでプランは1つという思考の抑制にとどまらず
 36団体からなる代表者会議、リーグ運営委員会 プラン36まであって良いとさえ思います。その中で例え失敗しても私たちは成功にたどり着く 導けれる組織という仲間になれると想っておりますので どうぞよろしくお願いいたします。

※1『精神的な健康』について
世界保健機関(WHO)憲章より抜粋して 健康の定義を ご紹介させていただきます。

THE STATES Parties to this Constitution declare, in conformity with the Charter of the United Nations, that the following principles are basic to the happiness, harmonious relations and security of all peoples:
この憲章の当事国は、国際連合憲章に従い、次の諸原則が全ての人々の幸福と平和な関係と安全保障の基礎であることを宣言します。

Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.
健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが 満たされた状態にあることをいいます。

The enjoyment of the highest attainable standard of health is one of the fundamental rights of every human being without distinction of race, religion, political belief, economic or social condition.
人種、宗教、政治信条や経済的・社会的条件によって差別されることなく、最高水準の健康に恵まれることは、 あらゆる人々にとっての基本的人権のひとつです。

2020/03/19
品川区フットサル連盟 理事長
福田貴仁